シグマは7月11日、フルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」を発表した。

有効約2460万画素の35mmフルサイズ（35.9mm×23.9mm）裏面照射型ベイヤーCMOSセンサーを装備したモデル。「ポケッタブル・フルフレーム」をコンセプトに、本体サイズが112.6（幅）×69.9（高さ）×45.3（奥行）mm、重量が422g（SDメモリーカード、バッテリー込み）、370g（ボディ単体）というコンパクトな筐体を実現した。

ボディには、堅牢性と熱伝導率の高さから、前後カバーにアルミニウム合金を使用。同機の特徴にもなっているヒートシンク構造体や、防塵・防滴構造を施すための42か所のシーリングも採用する。

また、すぐれた静粛性を実現するという、メカシャッターレス構造を採用。「18コマ/秒での高速撮影でもシャッターショックは一切ないため、微細なブレまで排除した撮影が行える」と説明している。

機能面では、豊富なカラーモードに加えて、ハリウッド映画などで人気が高いというカラーグレーディング手法に着想を得た「ティールアンドオレンジ」モードを新たに搭載。それぞれのモードには、効果の強調具合を調整できるスライダーを装備し、表現の可能性を広げられる。

加えて、SIGMA Photo Pro独自の調整機能「Fill Light」のほか、トーンカーブの調整機能をカメラ内に初搭載。さらに、本体にはトーンコントロール・カラーモードのそれぞれのメニューに素早く移行できる「TONE」「COLOR」ボタンを備えた。

このほか、Stillモード（静止画）とCineモード（動画）をスイッチひとつで瞬時に切り替えられる点も特徴。各モードに専用設計した操作系と画面が表示されるため、ストレスなく、それぞれの撮影に集中できるという。

仕様面では、レンズマウントがLマウントに対応。外部記録媒体は、SD/SDHC/SDXCメモリーカード（UHS-II対応）、ポータブルSSD（USB3.0 接続、バスパワー対応）をサポート。また、動画用のRAWデータでは、12bit CinemaDNGでの外部収録に対応。動画記録は4K UHD/24fpsでの記録が可能だ。背面には、タッチパネル式の3.15型液晶（約210万ドット）を備える。

現時点では、「SIGMA fp」の発売日および価格は未定だ。